ジアンの有名なシリーズ「シャルドン」（西洋アザミ）。1886-1938年。Opaque de Gien どっしりと分厚い質感と重量感、野趣あふれる西洋アザミ（シャルドン）の絵柄、藍の奥行きのある深い色調、それらが相まってシャンペトル（田舎風）な印象を与える素敵なお皿です。存在感がすごい。良い感じに年を取り、これぞアンティークプレートといった趣です。 1800年代世紀半ば以降はテールドフェール（半陶半磁器）の製陶を開始し、パリ近郊の陶磁器生産の中核をなします。フランスらしくも都会的で洗練されたジアンの装飾性は当代の他の陶器窯と比べても白眉と感じます。17世紀・18世紀のヨーロッパ各地の名窯からインスピレーションを得て優れた技法を掴み、万国博覧会に出展し金賞という栄誉も獲得するなど名声も広げます。 その後、1900年代以降も、各地の陶器会社が経営難により閉窯していくなか製陶は続き、フランスを代表する陶器会社として未だ成長を続けてきています。 クープランでは創業初期のファイアンスフィーヌや、1800年代半ばから1900年代初期のテールドフェールのアンティークのジアン陶器を主に紹介しています。 直径24cmの平皿です。どんな料理も受け止めてくれる懐の深いお皿。 おもて面には細かいカトラリー傷、裏面にインク飛び、ヘアライン、細かい傷などがありますが、大きなダメージはなく、艶もしっかり残っています。アンティーク品としてはたいへん良好なコンディションですが、時を経たものですので汚れや傷はございます。ご理解の上、お買い求めください。 お皿１枚の価格です。裏にスタンプあり。